【取材】純情、それとも異常?劇薬エンターテイメント『君が君で君だ』完成披露舞台挨拶

7月7日(土)の全国公開に先駆けて行われた、『君が君で君だ』の完成披露舞台挨拶にお邪魔してきました!劇場には、松井大悟監督、主演の池松壮亮さん、満島真之介さん、大倉孝二さん、高杉真宙さん、向井理さん、YOUさんという超豪華キャストが登場し、本作に込めた想いやちょっと可笑しな撮影エピソードを語ってくれました。

あらすじ
大好きな子が好きな「尾崎豊」「ブラピ」「坂本龍馬」になりきり、自分の名前を捨て10年間ひたすら好きな子を見守ってきた3人の男たちを描いた恋愛譚。触れ合うことも告白することもなく、ただ見守り続けてきた3人が、執拗な借金の取り立てから好きな子を守るべく立ち上がるも返り討ちに!物語は大いなる騒動へと発展していく。

衝撃的な内容から“打ち切り”にならないか心配!?

登壇者一人ひとりの簡単な挨拶が終わった後、香港国際映画祭で上映された本作について感想を聞かれた池松さん。「上映後に偉い人から、“もうこんな映画は上映するな”と文句を言われたみたいで、ちょっと日本でも公開前ですが打ち切りにならないか心配です」と衝撃的な発言が。「ちょっと変態が過ぎるということで……」と、松井監督が付け加えると会場は笑いに包まれました。

そんな様々な反響がある中で、今回のお披露目に至った気持ちを松井監督は、「恥ずかしいのと怖いのとワクワクしているのと。色んな感情がごちゃごちゃしていて、もしかしたらこの映画を観終わった後に感じられるような、感情が混雑しているという感じかもしれません」と、正直に現在の心境を語ってくれました。

さらに、観た人によって賛否両論様々な意見があるという点については、「この映画は、きっと過ごしてきた環境やその時の状況によって見え方が違っていて。一つの感情になるのではなく、観た人にとっての映画になれば良いと思っています」と語りました。

どんどん痩せていく大倉さんにも注目

夏に撮影が行われた本作。坂本龍馬になりきる役所を演じた大倉さんについて、他の共演者から「大倉さんはずっと袴を着ていたんですけど、どんどん痩せていって(笑)。こんなに大きいのに途中からどこにいるのかわからなくなるくらい」という撮影裏話が。

痩せていく大倉さんは映画の中でもバッチリ記録されているそうなので、注目して観てみるのも面白いかもしれません。

ダメ彼氏を演じるためにパチンコに通う

キム・コッピさんが演じるヒロイン・ソンのダメ彼氏という、イメージとは異なる役柄を演じた高杉さん。監督から「まずパチンコに行ってくれ」と言われたそうです。ダメ彼氏を演じるために監督の助言通り、何回かパチンコに行った高杉さんは次第に、「こうやってハマっていくんだろうな……」と思って怖くなったそうです。

それを聞いた満島さんは「真面目だな〜。やっぱり天使だな〜」とニコニコしながら一言。満島さんいわく、今回の役は高杉さんファンにはたまらないそうです。満島さん、ナイスな情報をありがとうございます!

小さい頃、好きな子にしてしまった変な行動

この作品は事前に全国各地で高校生限定試写会が行われ、「この感情を言葉で説明できない」「何が狂気で、何がまとも かわからない」といった感想が高校生から寄せられました。その中に、「小学生の時に、好きな女の子のリコーダーを舐めたいと思った時の純真な”好き”という想いに近くて、懐かしくなりました」というコメントもあったそうです。

そこで、登壇者の皆さんの「小さい時にやってしまったちょっとヤバい経験」について話が及びました。YOUさんから「満島君はリコーダー何本舐めたの?」と聞かれた満島さんは、「2本です」という衝撃の回答が。なぜ2本かと言うと、小学校低学年から高学年に変わる時にリコーダーが変わったからで、同じ女の子のリコーダーを2本舐めた(?)ということだそうです。「ニュースになっちゃうよ!」と笑いを誘っていましたが、真相はいかに!

YOUさんが「理は舐めなさそう」と向井さんに話題を振ると、「僕は舐めない派ですね」と向井さん。向井さんは、マンションの上から好きな子が通るのを確認して、偶然を装って登校する際に現れるという行動をしていたそうです。これは女の子も嬉しかったのではないでしょうか〜。

破天荒で純粋な純愛映画。一度全てを忘れて観て欲しい

 

 

最後にこれから映画を観る人に向けて、池松さんと松井監督から一言ずつ語ってもらいました。池松さんは、「すごく乱暴で破天荒で狂っていて、でもものすごく純粋な映画に仕上がったと思っています。人生において何かに一生懸命になっていたり、愛する人がいたり、変化を望んでいる人に観ていただきたいなと思っています。変な映画です。狂った純愛映画です。やばい人たちのテラスハウスみたいな映画です。よろしくお願いします」と、笑いを交えながらも、想いの込もった言葉を池松さんらしく淡々と語ってくれました。

松井監督は、「大人になるってどういうことかなと思っていて。感情や出来事に名前を付けて、これは良いこと、悪いことって利害関係を整理していくことかと思っているんです。だけどこの映画を観ている104分だけは、そういうことを一回忘れて観ていただければ嬉しいです。きっと皆さんも好きな子のリコーダーを舐めたいと思ったことがあると思うので(笑)、そういう気持ちを思いつつ、今日この世界に生まれてきたような気分で観ていただければと思います」と締めくくりました。

あとがき

豪華な顔ぶれが揃った今回の完成披露舞台挨拶。明るくて太陽のような満島さんのキャラクターが、随所で会場の笑いを誘っているのが印象的でした。淡々としながらもクスッと笑ってしまうようなことを語ってくれる松井監督や池松さん、マイペースに語る他の共演者の皆さんそれぞれが良い味を出していて、雰囲気の良さが十分すぎるほど伝わってきました。好きな女の子のために尾崎豊、ブラピ、坂本龍馬になりきるというぶっ飛んだ設定を、今回登壇した監督・俳優陣によってどのように作り上げたのか、ぜひ見届けてください。

『君が君で君だ』

7月7日(土)七夕全国ロードショー

監督・原作・脚本:松居大悟

出演 :池松壮亮 キム・コッピ 満島真之介 大倉孝二 高杉真宙 向井理/YOU

制作:レスパスフィルム

配給:ティ・ジョイ

公式サイト:https://kimikimikimi.jp/

この記事をシェアする