『17歳の肖像』と『イントゥ・ザ・ワイルド』で、卒業と成長を考える

昔の友人に久々に会って、立ち居振る舞いやら会話の端々から、彼らが「大人になってしまった」感を目の当たりにしたこと、ありませんか?

特に小・中・高校時代の友人に成人式なんかで久々に会った時に、「私が知ってる人と違う〜」状態に陥ったという人も多いのでは?平たく言うと社会性を身につけたということなのかもしれませんが、その変化の裏には私が知らない彼ら彼女らの人生があるはずで、勝手にドラマチックな物語を想像してしまいそうになります。

DogEarFilms流 こんな人にオススメ
・思い出したくないようででも忘れたくない思い出(特に学生時代)がある
・久しぶりに自分の過去を振り返ってみようかな〜という気分のとき

10代特有の反抗心に自分を重ねてしまう『17歳の肖像』

本作では、キャリー・マリガン演じる主人公ジェニーの持つ10代女子特有の、退屈な毎日に対する鬱憤や周りへの反抗心、斜に構えた態度などが随所に描かれています。

やたらと周りに反抗したかった時期、ありませんでしたか〜?(私は思い出すと恥ずかしくなってしょうがないので当時の写真は処分しました。笑)

ジェニーは、両親の期待もあってイギリスの名門・オックスフォード大学進学に向けて勉強の毎日。味気ない日々を送る中、ある日彼女は年上の紳士に声をかけられます。そこから刺激的な世界にのめり込んでいくジェニー。しかし、彼には秘密があって……。

失敗は一番の学び

魅力的な世界にハマって、自分が今まで身を置いていた世界に価値を見出せなくなってしまったジェニー。しかし痛〜い経験をして、結局は元の道へ戻ろうとする彼女は、少し前までの斜に構えた少女を”卒業”して、成長した女性になっています。

この映画の原題は『An Education』。”教育”と訳す事ができますが、考えてみれば、痛みを伴う失敗は一番の教育かもしれませんね。う〜ん、最近痛みを伴うほどの失敗の覚えがない私は、だから成長がみられないのかもしれません。

 

と、ここで終わろうと思ったのですが、『17歳の肖像』を観て、もう1本観たくなった映画がありました。それがこちら、『イントゥ・ザ・ワイルド』。前述の作品もそうですが、実話ベースのお話です。

成長した後の彼を見たかった……『イントゥ・ザ・ワイルド』

裕福な家庭に育った青年が、アラスカの荒野で遺体として発見されます。その青年こそ、この映画の主人公・クリストファー。大学を優秀な成績で卒業し、ロースクールへの進学も決まり将来を属望されていた青年は何を思って姿を消し、アラスカの荒野を目指したのか……。

『17歳の肖像』が女性の成長を描いた作品なら、こちらは男性版のように感じられます。

荒野で亡くなってしまうクリストファー。旅から帰った後の成長した姿は見る事ができないのですが、彼が最後に残した言葉を見れば、彼の中で何か変化があったのは明らかです。

両作品とも、観る年代によってそれぞれ感想が異なるかもしれません。私も大学生の頃に観た時とは違った見方で新鮮でした!

クリストファー役のエミール・ハーシュが死ぬ間際のシーンで、ヨガを始めた片岡鶴太郎さんみたいにガリガリになっていたのが驚愕でした!役者魂!

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