明けましておめでとうございます。
どうも皆さん、首領カロチンです。
最近、すっかり寒くなりましたね。
年明けてからも寒さで、布団が恋しい日々が続きますねぇ。
そんな厳しい寒さの中じゃ、とてもじゃないですけど外出する気分は中々起きないというもの。かく言う私もその一人。
まあそういうときにこそ家でまったり映画でも観ましょう。
というわけで、今回紹介するのはこの名作!
・サスペンスが好き
・人と議論するのが好き
・会話劇がどういうものか気になる人
沈黙は金とは限らない『十二人の怒れる男』
まるでマフィアの抗争を思わせる物騒タイトルですが、この作品、全く血も銃も出てこない「会話劇」なんです。
舞台はほとんどが一つの部屋で完結し、主要登場人物もタイトル通り十二人。
陪審員として呼ばれた十二人の男たちが一つの部屋で、とある少年の有罪、無罪を議論するだけなんです。
「話しているだけなんて退屈そうだなぁ……」そう思う方もいるかもしれません。
しかし!これが面白い!!
一人が議論の重要性を説き、そこから始まる事件の再検証!
何が、どうして、どうなったか、一つの部屋で自身の記憶と推察を頼りにしながらも、それらが丁寧に且つ確実に進んでいきます。
しかし、ほんとにただ議論しているだけ。
だけどその会話が気持ちのいいくらいテンポが良くて全然飽きないという。
観ればその味わい深い議論にどんどん惹きこまれていくこと間違いないでしょう!
物語は脚本さえ面白ければ場所など関係ない
この作品は、よく「物語は脚本さえ面白ければ場所など関係ない」という説を体現する作品として挙げられます。
実際に舞台は一つの部屋、主要登場人物は男が十二人、会話がメインで進むストーリーと非常に限られた要素で作られています。しかし、中身は濃密。
登場人物は名前すらついておらず、ただ陪審員の番号が振られているのみでありながら、会話を通してそのキャラクターが確立されていきます。
最初は骨組みだけだったものがどんどん肉付けされていく、いわば足りない要素を会話で補っているんですよね。
勿論それは他の作品でも見られますが、これは特にそれが多いんです。なにせ最初の情報がかなり少ないですから、肉付けされていったあとのボリューム感といったら。
キャラクターだけでなく、場所、状況、時間、それらが視聴者の想像の中でしっかり形作ることができるように情報を与えていく。その過程も結果もどれもが面白くできています。
「脚本が面白ければ、場所など関係ない」
人によってはまさかと思うような説ですが、きっとこの作品を観ればそれも納得できると思いますよ!

その中に日本でリメイクされた『12人の優しい日本人』といったものがあるんですが、こちらはこちらで原作の設定を引き継ぎながらより日本人に親しみやすいように作られています。
登場人物の言動や動きが「あー、日本人ならこうするなぁ」といった感じで共感が得られるよう作られておりとても面白いリメイク作品になっているのでおすすめです!